まちこの千夜一夜(3)

デジャヴュのようなふしぎな感覚がするめくるめく里中ワールドへようこそ! 何度生まれ変わっても同じ不幸な道を選んでしまう女、バーゲンから学ぶ恋愛の必勝法、死ぬまでやせられない女、いい女ほど婚期が遅れる法則、現実がつら過ぎるあまり夢に溺れて生きる人生…。
だれもが明日そうなるかもしれないまだ見ぬ世界への案内状の数々――。
12のお話を集めた傑作短編集!!日常にひそむささやかなしあわせ、願望、嫉妬、不幸への扉…。
里中満智子が贈る14の寓話――。
夫のコピーロボットを手に入れた妻の葛藤、幽霊となった友達がほんとうに伝えたかった言葉、かしの木を友として成長してきた女、永遠に美しさを求め続ける死ねないミイラ、悪魔をもとりこにするぶさいく女の秘密…。
人間の心の動きをリアルと幻想を織り交ぜて仔細に描きだした傑作短編集!!戦後間もない大阪。
戦争の傷跡が残る町で、人々ががむしゃらに生きていた時代――。
愛生子は、アメリカ兵相手の売春や金持ちの黒田の妾となりながら体ひとつで生きる母を見て育ち、母を反面教師として、女である自分が強く生きていく為のゆるぎないなにかをつかもうと努力する。
そのなにかが愛なのか学歴なのか、大人になりきれない愛生子にはまだ分からない…。
そして、黒田の息子正彦と恋に落ち……。
愛生子は正彦との恋愛に終止符を打ち、大手進学塾の校長になった。
仕事はうまくいき、マスコミにも取り上げられるまでになる。
しかし愛生子の心の中は常に何か満たされない思いがあった。
他の男との恋愛にしても、理屈っぽく甘えることを知らない愛生子はどうしても中途半端に終わってしまう…。
日本は高度成長期に入り、時代の波に揉まれながら愛生子はやがて一番大切な人の存在に気づく……。
例え傷ついてでも真実の愛を選ぼうとする人を、世間は悪女と呼ぶのかもしれない――。
大学生の聖子は恋人の雅也との同棲のため、寮を出てアパートを借りた。
しかし付き合いが深くなるにつれ、彼の身勝手さに聖子は振り回されることになる。
雅也の子供っぽい言動に聖子の我慢も限界に達した頃、聖子の妊娠が発覚して…!? “愛”という言葉の裏の、苦い現実を描いた本格ラブロマン!!続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60014281